子どもがある日突然、
「ねぇ、なんで人は死ぬの?」
と聞いてくることがあります。
親としてはドキッとする質問ですが、
これは子どもが「命ってなに?」「終わりってなに?」と考え始めたサイン。
この記事では、
・不安を与えずに答える親子の会話
・子ども向けのやさしい科学的説明
・親が理解しておきたい哲学的な背景
をまとめて紹介します。
まずは “こわい気持ち” を受け止める

ねぇ、人ってなんで死ぬの? いなくなっちゃうの?

気になるよね。こわいって思ったり、よくわからないって思う気持ちはとても大事なんだよ。

うん…なんかさみしいなって。

そう思う○○(子供の名前)の優しい気持ち、とても素敵だよ。
まずは質問そのものより気持ちを受け止めることが大切です。
やさしい科学的説明(幼児〜低学年向け)

どうして死んじゃうの?

人の体はね、長い時間をかけてだんだん疲れていくんだ。心臓や体の働きがゆっくりになって、あるとき役目を終えるんだよ。

役目…?

うん。長いあいだ生きて、たくさんのことをして、体が『もうお休みしよう』ってなるんだね。
子どもが「こわい情報」だけを受け取らないよう、
やわらかく“役目を終える”と伝えるのがポイント。
自然のサイクルを使う説明(子どもが理解しやすい)

死んだらどうなるの?

人も動物も植物も、命の役目を終えると自然の一部に戻るんだよ。

自然にもどるの?

うん。姿は変わるけれど、世界のどこかにちゃんと存在しているんだよ。
“消える”という表現を避け、
「形が変わる」 と言うと子どもが安心します。
■ “死は悪いことではない” という認識の補助

でもさみしいね。

うん、さみしいよね。でもその気持ちは大切だよ。大切な人を大切だと思えるってことだからね。

そっか…
“悲しい気持ち”を否定しないことで、
子どもは感情を安心して表現できます。
子どもと一緒に考える哲学的な視点

なんで生まれて、なんで死ぬんだろう?

昔の人もね、そのことをずっと考えてきたんだよ。
生きるってどういうこと?終わるってどういうこと?ってね。

むずかしいね。

うん。でもね、答えがひとつじゃないからこそ、考えることに意味があるんだよ。
“答えはひとつではない” を知ると、子どもは安心します。
【親向け】科学的な補足
死は「命の仕組みの一部」
科学では、死は「体の機能が止まること」と説明されます。
ポイントは以下:
- 細胞には寿命がある
- 心臓・脳などの働きが止まる
- 生物は「生まれる→生きる→死ぬ」のサイクルをくり返す
つまり、
死は、“命が続くしくみ”の一部 とも言えます。
無理に子どもに専門的説明をする必要はありませんが、
親が背景を理解していると説明がスムーズになります。
【親向け】哲学的な補足
死の問いは「生きるとは何か」を考える入口
人類はずっと
・人はなぜ死ぬのか
・死んだらどうなるのか
・生きる意味とは
を考えてきました。
哲学では、
「死をどう捉えるかは人それぞれであり、考え続ける価値があるテーマ」
とされます。
だから子どもがこの質問をするのは、
“世界を深く理解し始めている証” でもあるのです。
最後伝えたい事
「人はいつか役目を終えるけれど、思い出や心はずっと残るよ。
そしてね、○○がどう考えるかもすごく大事なんだよ。」
この言葉は、
“こわい”“わからない”という気持ちを落ち着かせ、
子どもが安心して世界を考えられる土台になります。


コメント