子どもから突然、
「ねぇ、ニワトリと卵ってどっちが先に生まれたの?」
と聞かれると、どう答えればいいか迷ってしまう親は多いものです。
この質問は、実は 科学・哲学・生物学が交差する、とても奥深いテーマ。
子どもにとっては「世界はどう始まったの?」という知的探求の入り口でもあります。
ここでは、
子どもの想像力を大切にしながら、
親子の会話でやさしく伝えられる答え方 を紹介します。
まずは子どもの“なぜ?”を受け止める

ニワトリと卵って、どっちが先なの? どっちが最初にいたの?

いい質問だね。これはね、昔からいろんな人が考えてきた“世界のふしぎ”なんだよ。

えー!そんなにむずかしいの?

そうなの。でもね、考えるのはとても楽しいことなんだよ。
まずは 質問を喜ぶ姿勢 を見せることで、子どもの好奇心を育てることができます。
やさしい答え方(科学寄りの説明)

じゃあ、どっちが先なの?

科学の考え方では、“卵のほうが少しだけ先”って言われているよ

えっ、ニワトリより卵が先なの?

うん。むかしむかし、ニワトリじゃない鳥が生んだ卵の中で“少しだけ違う変化”が起きて、その卵から初めてのニワトリが生まれた…って考えるんだ。

へぇ〜!じゃあニワトリは卵からできたの?

そう。長い長い時間をかけて生き物は少しずつ変わっていったんだよ。
ここでは“進化”を子どもに負担なく伝える形になっています。
哲学的な答え方をするなら…

でもさ、卵があったなら、その卵はだれが生んだの?

そう思うよね。だから昔の人たちは、“じゃあその前はどうだったんだろう?”“世界はどう始まったんだろう?”ってずっと考えてきたんだ。

むずかしい〜!

答えはひとつじゃなくて、いろんな考え方があっていいんだよ。
こう伝えることで、
「世界の成り立ちは1つの答えで説明できるものではない」
という哲学的姿勢を自然に共有できます。
子ども自身の考えを引き出す会話

パパ(ママ)はどっちが先だと思う?

うーん、科学では卵が先って言うけど、“ニワトリが先だったかもしれない”って考える人もいるよ。○○(子供の名前)はどう思う?

ぼく・わたしはニワトリ!だって卵を温める人(鳥)がいないと生まれないから!

いいね!そうやって自分で考えるのがすごく大事なんだよ。
答えを押しつけず、
子どもと一緒に考える対話スタイル が効果的です。
【親向け】科学的な補足
ニワトリと卵問題の“科学的結論”
科学の視点では、
「卵が先」という説が有力 です。
理由は――
✔ 生物は“突然変異”によって少しずつ変化する
✔ ニワトリになる前の鳥が「ニワトリに近い卵」を産んだ
✔ その卵の中で遺伝子変化が起き、初めてのニワトリが誕生した
つまり、
ニワトリそのものより、卵のほうが進化の過程で先に存在した
と考えられるのです。
【親向け】哲学的な補足
“原因と結果”はどこまでさかのぼれる?
この質問は、哲学では「因果関係(原因→結果)」を考える代表的なテーマです。
たとえば、
- 世界の最初の生き物はどう生まれた?
- そもそも生命はどこから来た?
- 原因の原因は何か?そのまた原因は?
こうした問いは答えが一つに決まらず、
「考え続けること自体が価値のある問い」 とされています。
子どもが「どっちが先?」と聞いた時、
これはすでに“哲学”の入り口に立っていると言えるのです。
最後に伝えたいこと
このテーマの最も大切なポイントは――
正解が一つではない問いについて、子どもが自由に考えられる環境をつくること。
親は「そういう考えもあるね」「あなたはどう思う?」と返すだけで、
子どもの思考力・想像力は大きく伸びます。


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